気象キャスターに向いている人とは

気象予報士講座 気象予報士アカデミー

気象キャスターの枠を知る

「気象予報士の資格を取ったら必ず気象キャスターになれますか?」と聞かれることがあります。

残念ながらどの世界、どの業種もそうだと思いますが、「必ず」はありません。

特に気象キャスターの枠は全国的に見てもそう多くはありません。

全国放送でも一局につき朝、昼、晩の報道番組に1人~2人の計6人程度、地方局になると1人~2人で朝から晩まで担当するという局も多いでしょう。(あくまで画面に出る「気象キャスター」という前提の人数です。)

また、一度担当する番組がきまれば、だいたい3年~4年は同じ出演者で番組が続くので、「あの番組出たいな」と思っても、チャンスは3年~4年に1回=オリンピック選手並みの競争率ということも多々あります。

気象予報士の資格を取得し、オフィス気象キャスターのような予報士派遣会社に登録をすれば、気象キャスターの募集があった際には応募はできるので、スタートラインには立てます。

そこからオーディションに合格するには、局や番組との相性もありますし、「うちの局に出てほしい」と思ってもらえるように、自分磨きも必要でしょう。たとえばアナウンス講座やキャスター講座を受講しておいて、即戦力になれることをアピールできるなども強みになります。

気象キャスターに必要な素質

テレビにおける気象キャスターという仕事に必要な素質は、

1.臨機応変

2.臨機応変

3.臨機応変

ではないでしょうか。それだけ臨機応変に対応できるかで、キャスターに向くか向かないかにきっぱり分かれます。

といってしまえばそれだけですので、こちらの2つも加えておきます。

4.アンテナの高さ

5.たゆまない努力

前提として、気象キャスターとしては「気象の知識を持ち、精度の高い予報を、的確に伝えらえる能力」は必須ですが、これは予報士として経験を積むことで身に着けられます。

一方、気象キャスターとして必要な素質は何か、と聞かれると「臨機応変」さだと思います。素質はなかなか変えられるものではありませんので、まずは気象キャスターになりたいと思う方は自身にその「臨機応変さ」があるかを考えてください。

気象キャスターの仕事は基本的に生放送です。刻一刻と変わる天気を伝える仕事ですので、失敗してもやり直せるような録画放送ではありません。

たとえばあなたが気象キャスターになって生放送で「明日の最高気温は40度、波は20m」などと数字を間違って伝えることは決して許されることではありません。報道番組には「正しい情報を伝える」という責任があります。

しかし、報道番組は秒単位で状況が変わり、事前に用意していた原稿はほぼ役に立たないということも多々あり、決して落ち着いた状況で臨める状況ではありません。そんな状況の中でも、何があっても動揺せずに対応するには「臨機応変さ」が必要になります。

打ち合わせの段階では気象枠は「5分間」であっても、本番1秒前に「7分」に変わったり、「2分」に変わることなんて日常茶飯事。いや、本番1秒前にわかればまだ良いほうで、コーナーが始まってから「巻いて!」「伸ばして!」なんてことも普通です。

また、天気も刻一刻と変わります。事前に用意していた原稿がまったく役に立たず、その場で顔色一つに変えずに5分間の場を、何も原稿を見ないで伝えることができるスキルも必要です。

反対に、用意していた原稿を読むことしかできません、尺の調整ができません、となると、いくら気象予報士の資格を持ち、はじめのオーディションに受かったとしても継続や次のチャンスはないでしょう。

昔、予報士仲間の間で、とあるキャスターの方が「あーすーはーーーー、はーれーーるーでしょうーーーーーー」と伝えていたという話がありました。都市伝説?と思うような逸話ですが、急に尺を伸ばして!と言われ、ゆっくり話すしかなかったようです。もちろん、彼女に「次」はなかったと思われます。

反対に、臨機応変に対応ができる素質があり、生放送に慣れてくると1秒がコントロールできるになってきます。

自分の尺があと何秒あるかで、締めのコメントを

「明日も穏やかな天気になりそうですね。以上、気象情報をお伝えしました」

「以上、気象情報をお伝えしました」

「気象情報をお伝えしました」

「気象情報でした」

と変えることで、1秒も余ることなく、ぴったりの尺でメインキャスターに返せた時の快感は本当にたまらないです。このレベルまでできるようになると、「この子はできる」と、信頼を得ることができていきます。

例えば、急に台風が来た、スピードが増してきた、「急だけどあの子なら対応できるから緊急放送を入れよう」というように、出番が増えることに繋がります。

また、直前に放送したネタ(内容)やその日の出演ゲストに合わせて、ちょっとコメントを工夫したり、急に飛び込んできたニュースに合わせて、必要な天気の情報を付け加えたりといったことができるようになると、局からもどんどん重宝されていきます。

さらに、たとえば私の友人の予報士は絵が上手で、毎回フリップに天気の特徴とオリジナルキャラクターを書いていたところ、その絵が好評で、局で展示会が開かれて番組コーナーで紹介されたこともありました。

気象キャスターという仕事は、自分次第でどんどんと可能性が広がる仕事です。

気象キャスターを目指す人は、気象予報士アカデミーで予報士資格を取り、まずはスタートラインに立ちましょう。

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